- 10月
- 2024年11月
ちょこちょことブログを渡り読みしていてちょっと気になる記事を見つけました。
我々がケースをデザインする場合において、Dockコネクターへのアクセスというのは特に気にする部分ですが、基本的には「最低限Apple純正Dockコネクター」が接続できることというのを前提として設計しています。この記事で紹介されているようなコネクターはまったく必要がない形状をしており、ムダに多くなっていますが、これは明らかに設計ミスであって、ケース側の問題ではないと思います。
逆に我々がDockコネクターを使用した製品を設計する際には、「最低限自社商品では使用でき、なおかつなるべく幅広いケースに対しても適応できるように」ということ考えています。しかしながら、ケース設計のポリシーとして、できる限りカバーするということもあるので、すべてが対応できるわけではありません。
しかし、Dockケーブル側とケース側がお互いに配慮して設計した場合には、同ブログで紹介されているようなアダプターは必要ありませんし、ユーザーにこのアダプターを必要(追加購入)とさせるのはナンセンスだと思います。
ちなみに、このDock Extenderはメーカーのウェブサイトを見るとMade for iPodのロゴが掲載されていますが、現在のAppleの仕様では認められていない設計となっていますので、アメリカでは売っていないのではないでしょうか。実のところ、私も3年程前にこのようなDock延長ケーブルを企画したことはありましたが、前述のような理由で断念しました。私が当時考えたのは、あるiPodの機種専用のスピーカーなどのアクセサリーがあった場合に、特に形状がそのiPodに最適化されていた場合には、iPodを買い換えるといきなり使えなくなってしまいます。Dockを延長できれば、形状の壁を乗り越えることができるので、Dockの仕様が続く限り使い続けることができます。
もうひとつ、裏話としては、家電量販店などでDockコネクターを装備しているスピーカーなどを展示する際、お客さんが自分のiPodを試したいと挿すのですが、それを繰り返していくウチに壊れてしまうという問題があり、この延長ケーブルがあればそれを回避できるということで、展示用にも良いのでは無いかと考えていました。
話はそれましたが、このブログのエントリーのように、まだまだたくさんのチャンスが転がっていると思いますので、それをユーザー目線で「これがあったら自分の使い勝手が向上する」ということを起点にこれからも新しいなにかを開発していきたいと思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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